日本を避けた中国人旅行者が、近くて安い韓国へ
日中関係が悪化して中国人の訪日が急減しても、人々は旅行そのものをやめるわけではない。行き先を変えるだけだ。2026年、その受け皿になったのが韓国である。
2026年上半期に韓国を訪れた中国人は321万1791人で、国別首位となった。6月だけでも64万9582人に達し、訪韓外国人の32.6%を占めた。韓国を訪れた外国人の3人に1人が中国人だった計算である。日本を避けた中国人旅行者が、近くて安い韓国へ向かった流れは鮮明だ。
私は今年に入って、イタリア、マルタ、台湾、韓国、シンガポールへ行った。その中で、明確に日本より物価が安いと感じたのは韓国だけだった。海外へ行くたび、円安で円の価値が落ち続けている現実を突きつけられた。
友人から金銭感覚がまるでおかしいと言われる私でさえ、食事、タクシー、ホテル、買い物のたびに「一体いくらかかるんだ」とげんなりすることが何度もあった。日本人として情けない気持ちになったのは事実である。
韓国で昔の「爆買い」がそのまま復活したわけではない
円が弱くなり、日本人が海外で使える金は大きく減った。中国人が物価と距離を見て韓国を選ぶ一方、日本人は近隣国でさえ割高感に苦しむ。この差は重い。
中国人にとって韓国は行きやすい。近い。食事も合う。美容、化粧品、買い物にも強い。日本を避けた後の行き先として韓国を選ぶ気持ちは分かる。
ただし、韓国で昔の「爆買い」がそのまま復活したわけではない。













