「お気遣いをいただくお電話が数件寄せられました」
予期せぬ形で、SNS上で拡散され、学校のアカウント停止にまで発展した今回の事案について、荒川区教育委員会の担当者は次のように話す。
「苦情の電話などは特段ありませんでした。逆に区民の方から『当該アカウントを早く停止した方がいいんじゃないですか』などとお気遣いをいただくお電話が数件寄せられました」
これまで区では、学校のSNSアカウント運用については個人情報の保護などを踏まえた上で、ある程度は各学校の裁量に任せていたという。今後の運用については次のように説明した。
「デジタル推進の所管課ともよく連携して、区として、また教育委員会として、運用方針の見直しを進めていきたいと考えております」
そもそも、学校のSNSアカウントの運用に関するガイドラインはあるのだろうか。
東京都教育委員会はソーシャルメディアポリシーを定めており、「ソーシャルメディア運用方針」を公表している都立学校も少なくない。一方で、区立や市立の学校についてはどうなっているのか。東京都教育委員会の担当者は次のように説明する。
「都立学校向けには、Xの運用などに関するルールについて通知を出しています。ただ、あくまでも都立学校を対象としたものであり、区市町村立学校については、都教育委員会として特にガイドラインなどは設けていないのが現状です」
学校による情報発信は保護者にとって有益な一方、SNSでは想定外の形で拡散され、思わぬ議論に発展することもある。学校が子どもたちの様子を伝えながら、安全やプライバシーをどう守っていくのか。今回の事案は、その難しさを改めて浮き彫りにした。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













