「レンタルで作った嘘の関係に意味があるのか」
――父親を演じるスタッフにはさまざまなシチュエーションに対応していく能力が求められそうですね。レンタルお父さんとして現場デビューするまでのプロセスも気になるところです。
いきなりレンタルお父さんとしてデビューするということはほぼありません。ざっくりとしたステップでいうと、まずは音楽ライブのように大勢のスタッフを同時に派遣する「観客代行」などに出てもらいます。
その後、レンタルお父さんとしてデビューできそうなスタッフには、短時間かつ単発で完了するようなライトな依頼を担当してもらいます。
そこでも優秀であると評価された場合、リピートも想定される依頼人の家族に深く関わっていくような依頼も担当してもらうという流れです。
――現役のレンタルお父さんであり代表でもある石井さんの立場から、「レンタルお父さん」というサービスの意義を教えてください。
日本以外にこういったサービスがないからなのか、海外のメディアからインタビューを受けることも多いんですが、「クレイジーだね」と言われます(笑)。“レンタルで作った嘘の関係に意味があるのか”ってことでしょうね。
たしかに日本人の国民性だからこそ発展したサービスだとは思いますが、ただ私は“嘘”だという感覚は持っていなくて、依頼人の心の穴を埋めるサービスだと考えているんです。
我々としては“本物のお父さん以上の存在”を目指していますので、これからも依頼人やその家族には父親と過ごす喜びを“本物以上”に提供していきたいです。
取材・文/蜜ツ冶(A4studio) サムネイル写真/ファミリーロマンス提供













