想定外の負債宣告に「思わず笑ってしまった」
――FP(ファイナンシャルプランナー)さんに相談したときに、「計算上、真船家は生涯で1億3000万円の負債を抱えるかも」と言われたそうですね。言われた時はどう感じましたか?
最初は、想定外の数字すぎて「嘘やろ」と笑っちゃいました(笑)。「老後にそんなに贅沢できないかも」とか、「子どもにあんまり遺してあげられないかもね」というレベルで考えていましたので。
でも同時に、数字として見せてもらえたことで目が覚めました。それまでは、一生懸命働いているのに漠然とした不安、把握できていない不安が大きくのしかかっていました。だから数字として正体が見えたことで、逆にそういった不安からは解放されたところもあったんです。
――そもそも、なぜそこまでの負債が積み重なるシミュレーションになってしまったのでしょうか?
毎月いくら出費があるか把握していなかったのが大きな原因ですね。光熱費もすごく上がり、生活費だけでかなりの額になっていました。働いている人って、とにかく「買うこと」で忙しい生活を保とうとするところがあると思うんです。育児のちょっとした不便をグッズを買って解決しようとしたり、息抜きで見たSNSで便利グッズが欲しくなったり。
ベビーシッター代もかさみますし、料理が作れないときには外食に頼ることも多かったです。忙しくて子供の相手をしてあげられない罪悪感から、ついついオモチャに課金をしてしまうこともありました。
――わかります。お金で解決できることも多いです。
でもそれだけじゃなく、子どもが寝た後のネットショッピングが息抜きになっていて、ポイント目当てで謎のものをどんどん買ってしまっていて(笑)。ポイ活ってめっちゃ楽しいじゃないですか。当時の家は床が見えないほど散らかっていたので、すでに持っているものをまた買ってしまうこともあって。引っ越しのときに気づいたんですが、なんとうちには包丁を研ぐ砥石が6個もあったんです……!(笑)。
いくら遣っているかも把握しないまま消費をしていたら、家賃や光熱費、食費も入れると、もう片方の給料がすっぽり消えるほどの出費になっていました。これはヤバいなと……。
――FPさんからのこの衝撃的な一言が、「行き当たりばったり」な生活から脱却し、人生を立て直そうと誓ったきっかけだったのでしょうか?
それもありますが、全体的に限界が来てしまったんです。2023年の5月に育休から復帰したんですが、想像していた以上に、子どもが病気で熱を出して何日も保育園に行けなくなったりして、私もしばらく会社をやすまなくては行けない日が多くなりました。これからちゃんと働けるのかなという不安がある一方で、周りの友達は家を買ったり、人生を堅実に進めているんですよ! この差はいったいなんなのかと……。
子どもがいない間は、夫婦で好き勝手生きて最悪野垂れ死んでもしょうがないと思っていましたが、子どもをそれに巻き込むわけにはいかない。「このままだと迷惑をかけちゃうかも」という思いがこみ上げてきて、もうここで人生を立て直す!と誓い、まずはFPさんに相談することにしたんです。
――当時の生活は、お金以外にもまずかったのでしょうか?
正直もう酷かったです。家に帰ると汚いし、子供は保育園に慣れなくて機嫌も悪いしで。さらに、保育園関係や役所から届く大事な書類なんかもすぐになくすので、「ない、ない」と毎日が探し物地獄でした。「ない、ない」と毎日のように探していました。














