#学生のまち #映像のまち #若者のチャレンジ応援

「それは、『ミラーライアーフィルムズ秋田』や『高校生CM塾』などです。秋田を舞台にした映像を作ることで、地域の魅力を知ることや秋田のプロモーションにもつながるし、学生たちは映像制作やクリエイティブなスキル、課題解決力が身につくとともに、学生のうちに社会勉強をする機会にもなります。首都圏のプロの方と一緒に行なう取り組みにより、地方でも挑戦できるというマインドを育てています」

秋田市高校生CM塾
秋田市高校生CM塾
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こうすることで実際、地方でもクリエイターとして自分の力を発揮できると気づき始める学生が増え、起業したいと考える人も出ているという。

こうした動きの狙いの先にあるのは、秋田に根付くマインドや先入観を変えることだ。

「秋田のマインドとして、『秋田には何もない』と自虐的に口にする県民性があります。でも本当は、一歩踏み出せば、まちを『おもしろくしたい』と活動するいろんな人とのつながりの中から学べるし、自分が動けばやりたいことができる。

秋田には何もないのではなく、“真っ白いキャンバス”みたいに可能性が秘められているまちだというところを、まず若い人や秋田市民にも知ってもらう。そういうところも含めて、この課が動いています」

こうした動きの成果もあり、秋田市は宝島社「田舎暮らしの本」2月号「2026年版第14回「住みたい田舎ベストランキング 人口20万人以上の市ランキング」で、4年連続「若者世代・単身者部門で1位を獲得するなど、若者にとって魅力あるまちへと変化している。

人が集まる場所と、集まらない場所が分かれていく一極集中のなかで、「人口減少・移住定住対策課」は生まれた。その名前は、いまの地方の現実をそのまま表している。

取材・文/集英社オンライン編集部 写真/秋田市 人口減少・移住定住対策課提供