「うちの旦那に何やっているんだ」と盗撮後に妻たちが恐喝
この販売サイトはどんなサイトなのか。アダルトサイトに詳しいライターは言う。
「ソフトオンデマンドやプレステージといった正規のAVメーカーとはまた違う、『同人AV』と言われるジャンルの動画投稿型配信サイトで、プロのセクシー女優や男優ではなく、エロ配信に興味のある一般人の男女が投稿・販売するサイトです。
基本的にAV新法など日本の法律に準拠した審査もあるサイトです。盗撮などの犯罪にかかわる文言を売りにした動画は投稿できない仕組みになっているはずなので、今回の事件は驚きましたし、審査の甘さが露呈したのではないかと感じました」
小野容疑者の「月に200万円くらい稼いでいた」という供述について、同サイトに投稿する別のクリエイターは「月収200万円ということは、おそらくランキングでベスト100に入るくらい稼いでる方だ」と言うが、「どのアカウントだったかは我々も特定できていない」と言う。
「我々のようなクリエイターは複数の投稿型サイトで動画を同時に販売します。なので小野容疑者もそのサイト以外にも複数サイトで売っていたはずです。しかしガチ盗撮の作品の審査が通るとは驚きです」
犯罪の温床となっている同人AVサイトのあり方は今後、慎重に検討されるべきだろう。さらに、本件は余罪があるとも見られており、前出の社会部記者によれば「晴香容疑者や凜容疑者は小野容疑者による洗脳状態にあった」という。
「被害女性の証言によれば、晴香容疑者と凜容疑者はホテル内で盗撮後、部屋に乱入し『うちの旦那に何やっているんだ』と盗撮被害に遭っている女性を脅し、慰謝料を請求して実際に100万円以上を払わせていたケースもあったようです。
晴香容疑者と凜容疑者は容疑について黙秘していますが、10代の被害女性のように最初は小野容疑者に監禁され、次第に洗脳されていったのではとも見られています」
あくまで小野容疑者とその妻らによる犯罪であり、組織性はないとされているが、あまりにも不気味なこの事件。全容解明が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 サムネイル写真(女性の写真)/Shutterstock













