「アルバイト大騒動(パニック)!!の巻」(ジャンプ・コミックス第142巻収録)
今回は、東大卒のクソまじめ警察官・法条正義(ほうじょう・まさよし)が、慣れぬ工事現場でのガテン系アルバイトに四苦八苦するお話をお届けする。
法条は、美容整形をしたゲストキャラよりも法条の方が葛飾署内では意外とモテているという「別人28号くんの巻」(ジャンプ・コミックス第108巻収録)での登場以来、本作でほぼ7年ぶりにメインを務めることに。そこで女子中学生の家庭教師のアルバイトをしていることが判明する。それを知った両さんは、法条の妄想だと決めつけるが、それは紛れもない事実なのだ。
考えてみてほしい。法条は平巡査とはいえども親方日の丸である警視庁に勤めているし、なにより東京大学の出身だ。頭脳は極めて明晰で知識&知性はハンパなく、性格も真面目。いざとなったらより高収入を求めての転職も可能だろう。そう、法条はさりげなくハイスペ男子なのだ。
法条の場合は、道楽三昧な両さんとは異なり、大量に買い込む書籍の代金と、蔵書を収められる広さがあるマンションへの転居費用&家賃を捻出するためにアルバイトをしている。本作以降、「がんばれバイト君の巻」(ジャンプ・コミックス第188巻収録)でも、両さんと一緒に弁当工場で働いていた。
ちなみに両さんが普段から副業をしまくっているため忘れがちだが、警察官の副業は原則的に禁止されている。
さて、本作で法条と両さんはネットの人材派遣会社に登録し、アルバイト先に向かうのだが、それぞれが向かった先は……?
話はそれるが、本作が描かれたのは2004年のこと。もし現在『こち亀』が連載されていたとしたら、「スキマバイト」をネタにしていたことだろう……というか、両さんがバイトをかけ持ちしまくるお話は、昭和の頃からいくらでもある。
さまさまなスポーツの助っ人を分刻みのスケジュールでこなす「体力株式会社の巻」(ジャンプ・コミックス第60巻収録)から、スーパーの実演販売からプラモ作りの家庭教師、はては観光ガイド……と汗を流しまくる「副業人生の巻」(ジャンプ・コミックス第171巻収録)まで、よりどりみどりだ。機会があれば、ぜひ一読を!!
それでは次のページから、法条と両さんのアルバイト奮戦記をお楽しみください!!
 
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                        









 






















