ネット掲示板、YouTuberで話題に…  

前出の40代男性によると、もともと「グリーンサウナ」は西川口や隣の戸田市在住の一部の男性客が利用していた。“客層”が変わったのは5年ほど前のことだった

「『5ちゃんねる』などのインターネット掲示板で話題になり始めた。その話題性を受け、YouTuberが撮影したり、感想を動画にアップしたりしたことによって、全国的に知名度が上がった。特にYouTuberの影響が強かったね。彼らは店名や外観を動画内で出したりするからさ。

摘発を恐れたのか、YouTuberのような撮影をしそうな人や警察と疑わしい人にはマッサージを提供せず、その場合は紙パンツすら渡さないこともあったそうです。そのため、常連だけが性的マッサージを受けるようになっていった。

おそらく今回の摘発も、全国的に話題になったからでしょう。動画が上がるようになってから、『いつ摘発されてもおかしくないね』と常連の間ではそう言われていましたから」

グリーンサウナのHP
グリーンサウナのHP

実際に埼玉県警もそのように認識していたようだ。社会部記者が話す。

「警察側もインターネットの口コミで風俗サウナとして知られていることをわかっており、知名度もあることから今回の摘発に踏み切ったとされている」

川口市の西川口にはグリーンサウナのような外国人による違法サービス店がほかにもあるという。地域住民の70代男性が歴史を振り返る。

「川口には鋳物工場などがあり、30〜40年ほどまえから閉鎖が相次ぎました。そこで出稼ぎに来ている外国人が、西川口で店奥の個室で手などによる性的なマッサージを提供する“裏キャバ”と呼ばれる違法キャバクラで働き始めたのです。

ただ、摘発も年々と厳しくなり、仕切っていた日本人が撤退。その後、外国人が仕切り始め、裏キャバや今回のような裏サウナが盛んになったワケです」

玄関前にある張り紙(読者提供)
玄関前にある張り紙(読者提供)
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記者が「グリーンサウナ」の周辺を実際に回ると、看板表記や飲食店のメニュー表がすべて外国語で書かれている店や、飲食店の従業員が日本語を話せない店が多かった。

「グリーンサウナ」について質問するも「シラナーイ」「ニホンゴ、ワカラナーイ」と不機嫌になり相手にしてくれなかった。

違法な店の摘発は今後も続くのか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班