「女性客同士の喧嘩はしょっちゅうです」
盗難被害は物だけに留まらない。都内の繁華街のど真ん中にあるレディース専用サウナとカプセルホテルが併設された施設では客同士の現金の盗難被害が絶えないという。
「以前から盗難被害が多く、10年ほど前からロッカー内に複数台のカメラを設置しました。抑止のためでしたが、未だに月1回は『財布を丸ごと盗まれた』『財布から現金を抜かれた』などの声はあり、カメラを確認して警察署に被害届を出してもらっています。
あと、お客様でホストクラブに行かれた帰りに泊まる方も多いので、トイレで吐いたり、仮眠室で寝ながら吐いている方もいます。申告してくれたらいいのですが、申告してくれない方もいるので困ります」
また、こちらのサウナでは「女性客同士の喧嘩はしょっちゅうです」と言う。
「声がうるさいだのなんだの、喧嘩して騒いでいたり、その数が増えて大騒動になったりと、従業員が間に入ってなだめることはしょっちゅうあります。
何かお仕事の合間の休憩で入る人が多いのですが、お金を払わず逃げる人もいます。お代金は回収できたりできなかったり色々ですが、なんとか経営は成り立っている状態です」
担当者は「喧嘩の仲裁をしたり客同士の盗難トラブルに巻き込まれたりと、いったい何のお店だかわからなくなる」とも嘆いていたが、やはり繁華街近くのサウナはそのような迷惑行為は多いようだ。
愛知県名古屋市内の繁華街内にあるサウナの女性用コーナーではこんな迷惑客も出没した。
「泥酔したまま入店されて、そのまま休憩スペースのリクライニングチェアやご自分のお部屋で失禁されていたお客様が過去に3人ほどいました。
当然臭いもしますし、椅子も掃除しなければならなかったので迷惑でした。スタッフが起こした時に謝ってくれる方はまだいいのですが、逆ギレみたいな感じでそのまま部屋に戻られたりする方もいます」
さらに、最近のインバウンドの影響で外国人女性によるこんな迷惑行為を訴えるのは、大阪のカプセルホテル従業員だ。
「海外から来られた女性2人組がサウナの中でキスしていたことがありました。その姿を見たお客様が驚いてサウナに入れなかったというご意見をいただきました。
あと、大浴場やロッカーの中に血のついたカミソリやナプキンが放置されていたこともあります。そういった迷惑行為をやめてくださるよう、英語と日本語での掲示を始めました」
男性客同士の同様の迷惑行為も複数の施設から聞こえてきた。さらに…
「常連の50~60代の女性が男性客を相手に勝手に“商売”しているんですよ。夜遅い時間に、酒飲みながら互いに盛り上がってね、3000円くらいで小遣いほしさにトイレとかに入ってこっそりおっぱじめるんだ。
ウチはファミリー客を相手に営業してるから本当に勘弁してほしいよ。出入り禁止にしたいんだけどかなり気が強い女性で、現行犯で見てないからなかなか強く言えない」(関東の大型入浴施設・清掃アルバイト)
サウナは“ととのう”場所であり“休息する”公共の場だ。誰もが落ち着いて過ごせるよう、迷惑行為は絶対にしてはいけないことである。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班