多いときには「11人の霊」と同居

――この部屋には、「かずさん」以外にも霊がいるんですか?

今は4人ですね。かずさんと、焼け死んでしまった黒焦げの50歳くらいの男性、10歳くらいのゆうきくん、あと時々現れる女性の霊。なぜか、みんなお風呂場やサンルームに集まってくるんです。

多いときは11人くらいの幽霊と一緒に暮らしていたんですけど、私の好きな神社のお札を家に置いた途端、少なくなっちゃいましたね。

りゅうあさんの家に置かれているお札(撮影/集英社オンライン)
りゅうあさんの家に置かれているお札(撮影/集英社オンライン)

ゆうきくんは、もともと近所の緑道で偶然見かけて。すごく昔に病気で亡くなったそうで、「お父さんとお母さんを捜している」って言っていたので、「じゃあ、うちにおいでよ」って私がナンパして連れて帰って来ました。  

サンルームにて「ゆうきくんは今ここにいます」と話すりゅうあさん(撮影/集英社オンライン)
サンルームにて「ゆうきくんは今ここにいます」と話すりゅうあさん(撮影/集英社オンライン)

――黒焦げの男性とは、どんなふうに現れるんですか?

いつもお風呂にいて、シャワーヘッドの下にずっと立っています。恋愛感情はないようですが、女の人が好きみたいで……私の裸を見たいだけかも(笑)。

いっぽうで、かずさんは明らかに私のことを恋愛対象として見ていて、腕枕してきたり、キスしようとしてきたりします。

――えっ、怖くはないんですか?

全然! むしろ愛おしいです(笑)。ここにいる幽霊は悪さをするわけではないですし、一緒にいるとシェアハウスみたいで毎日楽しいですよ。

「黒焦げの男性はいつもこんな感じで立っています」と話すりゅうあさん(撮影/集英社オンライン)
「黒焦げの男性はいつもこんな感じで立っています」と話すりゅうあさん(撮影/集英社オンライン)