プロが「MAGAメイク」を実践! 衝撃のビフォーアフター

MAGAメイクにおいては、眉も重要なポイントだという。 

「眉は顔の印象を左右するパーツなのですが、MAGAメイクの方を見ると、濃いだけでなく角度をつけ、強い意志を表現しているのがわかります。 

メイクの動画も、最初に眉から描き始めている方が多いんですよ。メイクというのは強調したいパーツから進めるので、これも眉を強調したい表れでしょう」 

歴代最年少の27歳でホワイトハウス報道官に就任したキャロライン・レビット氏。大統領選挙ではトランプ陣営の広報を担当し、彼女も20代ながらMAGAメイクの1人に数えられる(写真/Shutterstockより)
歴代最年少の27歳でホワイトハウス報道官に就任したキャロライン・レビット氏。大統領選挙ではトランプ陣営の広報を担当し、彼女も20代ながらMAGAメイクの1人に数えられる(写真/Shutterstockより)

せっかくなので、解説したポイントをふまえて、実際にMAGAメイクをしてもらうことにした。 

まずこちらは、メイクを行なう前のALISAさん。 

メイク前のALISAさん(写真/本人提供)
メイク前のALISAさん(写真/本人提供)

そして、MAGAメイクを施したものがこちら……。 

MAGAメイクをしたALISAさん(写真/本人提供)
MAGAメイクをしたALISAさん(写真/本人提供)

こうして見ると、たしかに、アイシャドウやリップの濃さがポイントになっていることがわかる。真っ赤なリップは、ナチュラルめのメイクが主流の昨今ではあまり見かけず、力強さが強調されている印象を受ける。

イメージとしてはかなり変化したように感じられるが、そのぶん特別なメイク道具が必要なのだろうか。この点についてたずねてみると……。

「メイクのテクニックが古いだけなので、特別なアイテムは必要ありません。ドラッグストアや100円ショップで売っているようなプチプラでもできちゃいます」

ALISAさんはさらに、TikTokで反トランプ派がアップしている“わざとオーバーにしたMAGAメイク”もしてくれた。

TikTokに多数アップされている、あえて雑なMAGAメイクをしたALISAさん(写真/本人提供)
TikTokに多数アップされている、あえて雑なMAGAメイクをしたALISAさん(写真/本人提供)
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先ほどと比べると、ハイライトやチークが目立ち、全体的なメイクがより濃くなっているのがおわかりだろうか。“強い印象”を与える眉毛もより濃くなり、リップは唇からはみ出るほど塗りたくられている。

MAGAメイクは80年代風の派手さが特徴だが、これは、年代的にも特徴的にも、日本でバブル時代に流行したメイクと似ているかもしれない。MAGAメイクを日本風にたとえるなら、バブリーなメイクをあえて今している感覚に近いのだろうか。

アメリカではバズっているMAGAメイク動画だが、現状、日本人ユーザーがアップしている様子はほとんど見受けられない。果たして、この流行は海を越えた日本にも広がるのだろうか。

取材・文/久保慎 集英社オンライン編集部ニュース班