驚きの記事単価、低いギャラで取材できず…「貧すれば鈍する」こたつ業界
さらに別の記者は、こたつ記事が量産される構造的な仕組みも語ってくれた。
「こたつ記事を書いてもう5年ほど経ちますが、私の場合、当初の記事単価は4000円。スピードや質が認められたら5000円まで上がり、PV数に応じたインセンティブもありました。
これはまだマシなほうで、外注サイトを通じて仕事をしているライターは1文字1円なんてケースもある。
これだけ安いと、こちらに取材記事を書く気力があっても『この金額では取材に1日かけるなんてとても割に合わない』となります。さらにこたつ記事を量産させる負のループです」(30代こたつ記者B)
ならばギャラを上げて取材記事を増やせばいいように思えるが、そうもいかない台所事情があるそうで……。
「実は、コタツ業界はほとんど“斜陽産業”です。どこも余裕がないからギャラはどんどん下がっているし、そうなると、さらに“こたつ”に拍車がかかるわけです」(同)
日本のジャーナリズムは今後どうなっていくのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班