こたつ記者の反論「人を傷付けたりデマを撒き散らしたりするより…」
では、こたつ記者やこたつメディア編集者の本音はどうだろう。散々な言われようの彼らにも、言い分があるようだ。
「取材しようがしまいが、資本主義である以上、マネタイズできなければ意味がない。記者としてのプライドとか言うけど、週刊誌だって人様のプライバシーを侵害して稼いでいるわけで。そう考えたら、人を傷付けていないだけこたつ記事のほうがまだマシだと思います」(30代こたつメディア編集)
「フジ騒動では、『文春の訂正前記事を拡散したこたつメディアの罪は重い』とかって言われてますが、どっちの責任が重いかっていったら、そりゃ製造元でしょう」(20代こたつ記者)
また、前出の20代こたつ記者は自身が世間に与える影響力についてこんな分析をする。
「こたつメディアの影響力なんてたかが知れていますし、世論を作る力なんてありません。力があると思っているなら、それは過大評価しています。
本当に影響力があるのは、拡散力の強い『◯◯速報』『◯◯まとめ』といったSNSアカウントやアフィ(リエイト)ブログですよ。自分も何度も被害に遭いましたが、あいつらは記事を丸ごと引用し、リポストやコメント数が元記事より多いのもザラです」
さらに問題なのは、テキストメディアに代わって隆盛を極めている動画だという。
「SNSにあがっている芸能情報動画などは全く引用元を示さず、元記事の文末にある『だ・である調』を『です・ます調』に変えただけの読み上げ動画を山ほど投稿していて腹が立ちますね。あ、もしかして週刊誌記者が我々こたつ記者に抱いている感情はこれなのか…?」(前出・20代こたつ記者)