SNSでは基本的には自分のことについて書くだけ
療養中には、パリ五輪を現地観戦していたことが物議をかもし、ネットで炎上したこともあった。
SNSとのつきあい方について、渡邊さんはこう話している。
「もちろん民放に勤めていたということもあるので、“言っていい・言ってはいけない”の分別については理解しているつもりです。
それに、“人を傷つけないことが一番”だと思って生きてきたというのもあるので。
あと、人間性として、そもそも人に対してあまりイライラしない性格なんです。なので、SNSで何かを発信していくとしても、基本的には自分のことについて書くだけになるかと思います」
彼女のアカウントには「PTSDなのにグラビアができるはずない」といった心ないコメントも寄せられている。それに対しては1月17日に更新したインスタグラムで
〈時々、「PTSDの人間がグラビアをやれるわけがない」と言われますが、私は病気になるずっと前からグラビアページに出ていたので、こうして写真を撮られることに抵抗感がありません〉
と発信もした。
「“テレビに出たい”という気持ちは、いまのところないんですよ。それに“フリーアナウンサー”という肩書きもいらないと思っていて」
「一方で、私はこれまでアナウンサーとしてテレビの世界しか見てこなかったので、一度そこから船出をしてみて、自分でコントロールしながら、やれることをできる範囲で、少しずつ挑戦していきたいと思っています」
今回、刊行されたフォトエッセイの第1章「これまで」でも、ようやくそうした経緯を自らの言葉で記すことができたのであろう。帯にある「病や逆境があったって、私は人生を諦めない」からも彼女が今、新たに人生を歩き出そうとしている決意が感じられる。
文/集英社オンラインニュース班
渡邊さん(撮影/松木宏祐 ヘア&メイク/東川綾子)