「仕事とかをサボるので罰を与えていました」
社長である佐々木容疑者は昨年5月、集英社オンラインの取材に『(高野さんは)去年の12月2日までウチで働いていたよ。ただ、俺その場(事件現場の踏切)にはいなかったからね』と答えるなど、「無関係」との“自信”を垣間見せ、高野さんが亡くなる直前についてはこんな風に証言していた。
「その日、高野は普段通り現場に出て、終わったら板橋区の会社の寮に帰ってたんですよ。ちょっと高野は病気なんじゃないかって疑うくらい手癖がひどくってね。お金というか何でも人の物を盗んでしまう。まあ、人の財布からお金を盗んだり万引きだったり。ウチの部長の財布から300円を盗んだりしたこともあった。
それはもうお金のためとかではない気がするんですよね。それで言っちゃえば僕社長じゃないですか。『盗みを二度とやるな。次やるんだったら会社を辞めてからやってくれ』と以前にも警告していました。
高野は『僕、社長から見捨てられたら次ないんで。絶対(盗みを)やめます』って言ってたんですけど、12月1日に結局コンビニで万引きをしていたことを知りました。現場で従業員が聞いたんです。だから従業員と一緒に寮まで出向いて『今日でお前クビ。寮からも出ていけ』と告げました。
クビを告げた時、高野は憔悴しきってましたね。俺が寮についたのが20時とか21時とかで鍵を受け取り寮から追い出して、他の従業員が駅の近くまで送っていったのが24時前とかだった。自殺なのかなんなのか事情は俺はわからないけど、その後、踏切でいっちゃったらしい」
そして、3度目の逮捕となる今回の強制わいせつ容疑についても、“予防線”を張るようにこう答えていた。
「おそらくですが、高野が亡くなる4ヵ月前の動画が問題視されているのかもしれない。俺は家に2回ガサが入ってますから。2回も来るなんて異例でしょ。その時にPCと携帯は押収されていてそれらはまだ戻ってきていない。
携帯の中に入っていたのは高野に対する暴力行為ととれる動画です。戒めというか、よく仕事とかをサボるのでそんな時にある罰を与えていました。でも、これは高野が自ら申し出た罰です」
ひと回り以上も年長の同僚に対し、人格を完全否定するような暴行やわいせつ行為を日常的に繰り返し、あまつさえ「本人が望んだ罰」と開き直る佐々木容疑者。3度目の逮捕をされた今、何を思うのだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班