「ワンナイト狙いの客にホテルにしょっちゅう誘われた」

次に、沖縄本島のキャバクラでリゾートバイトをした経験があるという女性(23)に話を聞くと、その激務ぶりについて次のように話した。

「大学生の頃、夏休みに2週間だけリゾートバイトをしたことがあります。時給4000円で往復の飛行機代は自腹でした。

繫忙期の8月だったので、特に土日はお客さんがかなりたくさんいました。客層は飲み方がきれいじゃない人が多く、たくさん飲むよう煽られたり、一気(飲み)させられたりしましたね。2週間ほぼ毎日二日酔いできつかったです。

旅行先でのワンナイト狙いの客からアフターで宿泊先のホテルに来るよう誘われることなんてしょっちゅうありましたが、もちろん全て断りました。風俗行けよって思いましたね。

写真はイメージです(PhotoACより)
写真はイメージです(PhotoACより)

米軍の軍人さんや外国人観光客が来ることもあって、英語で接客しなきゃいけないのも大変でした。でも、外国人はたまにチップくれることもあって、日本人よりも紳士的なお客さんが多かったです。

リゾートバイトで来た子の中には、軍人さんとワンナイトを繰り返している子や、好かれたくて必死に英語を勉強している子もいました」

また、この女性によれば、店員同士の関係性は「アットホーム」とはかけ離れたものだったという。

「もともとリゾートバイトで来たけど、5年以上働いている“お局”的な子もいて、態度が威圧的でめっちゃ怖かったです。みんなどうせすぐいなくなるってわかっているから、挨拶しても無視するんですよ。

沖縄と聞くと、アットホームな感じをイメージしていたんですが、店の中の人間関係は全然よくなかったです」

写真はイメージです(PhotoACより)
写真はイメージです(PhotoACより)

今回の伊豆大島での事件について聞いたところ、「自分の身は自分で守る」ことが大切だと話した。

「こういった事件を聞くとなおさら、『もう二度と行きたくない』と思いますね。私もそうだったんですけど、『どうせリゾートバイトをするならたくさん稼ぎたい』と安易に夜職に手を出してしまう女の子も多いと思います。

普通の大学生が友達と一緒に旅行感覚でバイトしに来るケースも多いです。

沖縄の歓楽街は世界中からいろんな人が集まる場所なので、自分の身は自分で守らないと、今回のような事件に巻き込まれてしまうリスクがあると改めて感じました」