「携帯(ケータイ)パニックの巻」(ジャンプ・コミックス130巻収録)

今回は、携帯電話やカーナビといった機器にべったりと依存しているスーパー電子社長・電極スパークが、機器の故障によって絶体絶命の危機に陥るお話をお届けする。

最新ツールの便利さに頼りきりのスパークは、携帯電話とカーナビを失った瞬間に、番号を覚えておらず自分の会社に電話もできない、そもそも電子決済一択主義なので公衆電話は使えない、さらには自分の居場所や行き先もわからない……と、大パニックに。

本作が描かれたのは2002年のことだが、スパークの反応は、現在我々がスマホを落としたりPCが壊れて沈黙したりしたときのリアクションそのものだ。

情報、通信、決済……と、さまざまな目的を果たすためのツールがスマホに一極集中していて、それが失われたときの危険性を、本作は一足早く予知していたともいえる。

ちなみに目にする機会がすっかり減った公衆電話だが……。

かつては、公衆電話電気通信事業法施行規則に基づいて、市街地では500メートル四方に1台、その他の地域では1キロ四方に1台が設置されていた。

だが現在はその数を減らし続けており、2024年3月末時点の公衆電話の設置台数は11万333台で、前年比で9.5パーセント減少しているという。

なお通常のNTTのサービス圏外で使用する衛星電話「ワイドスターII簡易公衆電話サービス」ではEdy決済が可能だったが、2024年5月31日に取り扱いを終了。現在は100円硬貨でのみ利用可能とのこと。いったい何枚の100円硬貨が必要になるのだろうか……?

それでは次のページから、「スマホ壊れた!」「なくした!」という、誰にでも起こり得るピンチを描いた問題提起作(!?)をお楽しみください!!