「X'mas鍋大騒動!の巻」(ジャンプ・コミックス124巻収録)
今回は、少し早いがクリスマスパーティーにまつわるお話をお届けする。
中川がカナダから取り寄せた巨大なクリスマスツリーを部長邸に立てて、聖夜に鍋宴会を開催することにした派出所メンバーなのだが……。
ボルボは、米海軍士官である恋人のジョディーを伴って参加。彼は鍋の中に(おそらくは購入したのではなく捕獲してさばいた)兎肉を入れようとして、両さんに止められる。
12月12日からお届けしている「超豪快!!鍋大会の巻」(ジャンプ・コミックス108巻収録)では、ジョディーとその父・爆竜大佐が持って来た「野生の」食材群にビビリ散らかしていたのだが……恋人に感化されて、食のキャパシティーが広がったのだろうか。
両さんは本作中で兎肉を指して「得体の知れない肉を入れないように」というが、兎の肉は世界的に見てかなりの地域で食べられている。
戦時の日本では毛皮を取るために兎の飼育が行われて、それに伴いその肉も食肉として供給されていたが、戦後に需要が大きく減少。今では、秋田の兎汁などの料理への使用に限られているようだ。
だが、獣肉を食べるのを禁ずる仏教においては、兎の耳を鳥の羽に見立てて、鳥肉扱いをして食べていたという。
なお兎を一羽、二羽と数えるのは、鳥に見立てているから……なんていう説もあったりする。
それでは次のページから、聖夜の一大鍋大会とそこに訪れる惨劇をお楽しみください!!