「俺は家に2回ガサが入ってますから」
佐々木容疑者からは、高野さんを殴ったことについて反省の弁はなかった。
再度、高野さんが事件に巻き込まれる可能性があったかどうか、なぜ亡くなってしまったのかについて水を向けると、『色々な人から恨まれていたけど実際に何があったのかは俺らは本当に何も知らない。プライベートなことは全くわからない』と繰り返した。
ではなぜ警察は執拗に佐々木容疑者らを疑っていたのだろうか。
「おそらくですが、高野が亡くなる4ヵ月前の動画が問題視されているのかもしれない。俺は家に2回ガサが入ってますから。2回も来るなんて異例でしょ。その時にPCと携帯は押収されていてそれらはまだ戻ってきていない。
ただ、1月以降調べもないしいまだ逮捕だってない。携帯の中に入っていたのは高野に対する暴力行為ととれる動画です。戒めというか、よく仕事とかをサボるのでそんな時にある罰を与えていました。でも、これは高野が自ら申し出た罰です」
高野さんは現場の足場などに寝転んでタバコを吸うことがあり、火事になったら危ないと再三注意をされていた。また、仕事のミスを後輩に押し付けることなども多々あり、高野さんは佐々木容疑者に「自らそういう時には罰を与えてほしいと言ってきた」と語ったという。
「俺が言い出したとかではなくて本人が言い出したんだ。もし何か仕事で失敗した時はケツの穴に棒を突っ込んでほしいって。俺はやるの嫌だから他の従業員がやるんだけど、棒というか現場で使う蛇腹みたいなのがあってね。それをケツの穴に突っ込むんだが、最初は罰になるならって思っていたんだ。
けど、よくよく見てみると嫌がっているようには見えないって気付いた。高野本人もガールズバーとか行っていたこともあるし、同性が好きとかそういうことではないと思うんだけど、どうも嫌がっているようには見えなかった。その動画を警察が見て、常習的に暴力とかイジメがあるんじゃないかって思ったんだと思う」