「出会いの橋の巻」(ジャンプ・コミックス146巻収録)
今回は、少年時代の両さんが隅田川(すみだがわ)に架かる吾妻橋(あずまばし)で出会ったテキ屋の娘、祭(まつり)をめぐるお話を届けする。
テキ屋とは、お祭りや縁日、盛り場などで、さまざまな露天や興行を行う商売を指す。
親の家業がテキ屋の場合、その子どもが手伝いをすることもあったようだ。また、商売をする場所を転々と移動するため、ひとつの学校に長期間通えない……なんて苦労をした子どももいたことだろう。子どもにとっては、けっこうハードな環境なのは確かだ。
そんな生活を送っている祭は、両さんたち悪ガキトリオと出会ったことによって……?
この先は、読んでのお楽しみだ。
なお本作の続編「出会いの橋ふたたびの巻」(ジャンプ・コミックス148巻収録)でも、両さんと祭の友情は変わらず。ぜひこちらもご一読を!
ちなみに、『こち亀』には、橋を舞台にしたお話がいくつもあり、どれもが実に味わい深い珠玉の名作ぞろいだ。今回は、隅田川に架かる橋にまつわるお話だけを挙げてみると……。
隅田川橋梁(すみだがわきょうりょう)の上で脱線・転覆事故を起こした電車の乗客たちを、水上バスに乗った両さんと旧友が身体を張って救出する「カミカゼ・ポリスの巻」(ジャンプ・コミックス71巻収録)。
引っ越しが決まった友、純のために、閉鎖された跳開橋「勝鬨橋(かちどきばし)」をこじ開ける「勝鬨橋ひらけ!の巻」(ジャンプ・コミックス71巻収録)と、大人になった両さんと純の再会を描いた「勝鬨橋、再び開く!!の巻」(ジャンプ・コミックス189巻収録)。
少年時代の両さんと弟の金次郎の兄弟の絆を描いた、「白鬚橋(しらひげばし)の思い出の巻」( ジャンプ・コミックス79巻収録)。
そして、12月7日からお届けする、かつて言問橋(ことどいばし)近くに住んでいた少女の消息をたどる「霧の中のアリア」(ジャンプ・コミックス194巻収録)。
……どうだろう。気になったお話があったら、ぜひ読んでみてほしい。
それでは次のページから、橋の上で出会ったマドンナと両さんの心温まる交流をお楽しみください!!