人柄や個人の性格が大事

保護者に警戒されがちな男性保育士の中には、子どもに人気がある人もいる。

「アクティブに遊んでくれたり、運動遊びなどは活発で助かる。抱っこするにも、腕にぶら下げて遊ぶにも、男性は力があるので。

ただ、男性保育士はみんな人気があるかっていうと、そういうわけではない。性別よりも、大事なのは人柄です」

(写真はイメージです)
(写真はイメージです)

昨年、大手学習塾「四谷大塚」で起こった講師による盗撮事件は、保護者たちに大きな衝撃を与えた。

その他、学童保育やベビーシッターなど、子どもに関わる場での性犯罪の報道は後を絶たず、かといって、利用しないと生活が成り立たない家庭もある。日本版DBSの導入も予定されているが、表に出ていないケースもあり、万全な体制ではないのが現状だ。

「結局、『そういう男性保育士を採用したのが悪い』という話になると思います。採用のときに見極められたらいいですが、それは難しい。面接しただけで、わかるのでしょうか?

ただ、男性保育士が排除されるようになれば、男性保育士は萎縮する。誠実に仕事と向き合う男性保育士だっているのに、犯罪が多いと、そういう目で見られてしまう。『男性保育士は大丈夫?』みたいになると、働きづらいだろう、気の毒だなって思うこともあります」