「『保育士』『看護師』などのプロフィールは、ほとんどが“設定”」

そもそも彼女らには、公共の場で卑猥な写真・動画を撮り、誰もが閲覧できる場所に公開してしまうことに対してためらいはないのだろうか。露出動画などを自身のSNSアカウントに投稿した経験があるというAさん(20代・女性)に話を聞いた。

「この手の活動では、動画や配信の売り上げを追い求めているうちに、一般的な常識が吹き飛んでしまうんです。

だいたい自慰行為を配信したり、撮影したりする際は自宅で行なうんですが、衣装やシチュエーションを変えて撮影しても、だんだん閲覧数や月額登録者数が伸びなくなる時期が来る。

そうしたときに、安易に過激な露出へと走ってしまうんです。『家で脱いでダメなら、外で脱いじゃえ』といった感じで」

すべては動画や配信の売り上げを伸ばすためだというが、そこに倫理観は存在しないのだろうか?

「正直なところ、ありませんね。余談ですが、こういった投稿者のプロフィールには『保育士』『看護師』などと書かれていますが、ほとんどの場合が“設定”です。

私の場合は『OL』と書いていましたが、実際に会社で働いた経験はゼロ。配信者の多くが風俗やメンエス(メンズエステ)経験者で、性を売ることに対して抵抗がないんです」

Aさんによると、過激な露出を行なう投稿者のプロフィールは、ほとんどが“設定”だという
Aさんによると、過激な露出を行なう投稿者のプロフィールは、ほとんどが“設定”だという

一方で、公共の場で撮影された過激な露出動画について、彼女たちが収益を得る場である成人向け配信サイトの運営者は、「この手の投稿は、今ものすごく増えています。露出系においては警察当局も厳しくパトロールしているようで、弊社にも一定数の問い合わせがあります。もちろん捜査には協力しますが」と話す。

警視庁も警戒
警視庁も警戒