男性陣の反応は?

ある程度の批判は覚悟の上で、利用客保護の観点から男性のみの利用禁止を取り入れている各店舗。一方、メインの利用者層である若者男子は、こうした措置に不満を感じてはいないのだろうか。

実際にゲームセンター周辺で聞き込みしたところ、彼らは意外にも冷静だった。

「別にそんなに怒るほどじゃないっていうか……。確かに突き詰めたら男性差別なのかもしれないけど、女性が安心して利用するためには許される範囲だと思う」(17歳男子高校生)

取材に応じた男子高校生(撮影/集英社オンライン編集部)
取材に応じた男子高校生(撮影/集英社オンライン編集部)

「全国の全店舗で禁止なら問題だけど、男OKにしてる近くの別の店に行けばいいだけだから、問題だとは思いません。男性差別だって言うけど、ムキになって反論する男のほうも怖い。『心が女の人まで利用を断ることになる、それこそセクシャルマイノリティ差別だ』とか子どもじみてると思う」(18歳男子高校生)

「差別って言うけど、ちゃんとした理由があれば差別にならないって義務教育で習いますよね……。たとえば映画中にスマホいじっちゃいけないのも、ちゃんとした理由があるからスマホユーザー差別にならないわけだし。怒ってる人ってそれも許せないのかなって」(20歳男子大学生)

取材に応じてくれた男子高校生(撮影/集英社オンライン編集部)
取材に応じてくれた男子高校生(撮影/集英社オンライン編集部)

しかし、中にはゲームセンター側に憤りを覚える男子も。彼らはみな、男性のみ禁止のルールを“差別的”と捉えているようだ。

「僕も仲間同士でたまにノリで撮ったりするんで、そこで男グループNGとかだと悲しいです。差別的だと思うし、ネットで炎上するのもわかる。
盗撮なんて男だってされるかもしれないから理由にならないじゃないですか。盗撮対策なら他にもやれることあるはずだし」(16歳男子高校生)

取材に応じてくれた男子高校生(撮影/集英社オンライン編集部)
取材に応じてくれた男子高校生(撮影/集英社オンライン編集部)
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冷静な意見から憤り、独自の見解まで、今回の調査ではさまざまな男子の本音が見えた。

一方で、“守られる”対象である女子たちは男性のみでの利用禁止をどう捉えているのか。後編では、女子側の本音と最新のプリ事情について迫っていく。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班