「金は天下の…の巻」(ジャンプ・コミックス31巻収録)

今回は、有名画家から200億円もの遺産を生前贈与されるお話をお届けする。
降って湧いた幸運を前に、はたして両さんは……。

本作をお読みいただく前に、今回も意外とお金持ちな『こち亀』キャラを何人かご紹介しておこう。

人気漫画家・愛野神女(あいの・みこ)
少女漫画誌「別冊サファイヤ」の看板作家で、作品がテレビアニメ化もされている漫画家・愛野神女。

彼女は、原稿料やコミックスの印税、さまざまな商品化によって発生するロイヤリティーといった収入を得ている。

そんな神女の正体は、新葛飾署の白バイ警官にして、本田の恋人でもある乙姫菜々(おとひめ・なな)だ。

元カノの本口リカも大手二輪メーカーの社長令嬢だったし、乙姫にゾッコンな本田自身はまったく気づいていないようだが……実は本田、「持っている」男なのかもしれない。

実家が太い!? 麻里愛(あさと・あい)
マリアの父は、植木流翻堕羅(ほんだら)拳法を率いる総帥。母は大財閥の娘で高名な料理研究家。双子の妹・禀は香港の映画スターだ。

家族全員がそれぞれに高収入を見込める職を持っており、実家は広々とした敷地内に建てられた日本家屋だ。一家の総資産額はかなりのものだろう。

大穴!? 『こち亀』キャラ中、もっともお金持ち(だったこともある)両津勘吉
意外かもしれないが、両さんが『こち亀』の歴史の中で数限りない金儲けに勤しんできたことは、皆さんご存じの通りだと思う。

莫大な富を手にしたことも何度となくあるのだが、たいていの場合は欲をかいての大暴走からの大失敗がついてまわる。

とはいえ、警察官としての収入に加えて超神田寿司の寿司職人としての収入、特殊技能やアイデアを活かしての副収入を合わせると、年収数千万円は固いところだ。

実際に両さんの月々の収入を見た大原部長が、驚いていたこともある。

一瞬だが、中川グループを丸ごと手に入れたことも……。両さんは「小金持ちさん」どころか、作中屈指の「大金持ちさん」なのかもしれない。

「貯金王両さんの巻」(ジャンプ・コミックス159巻収録)より。一攫千金狙いだけでなく、意外と堅実に稼いでいる両さん。これだけで毎月100万円の収入を得ている
「貯金王両さんの巻」(ジャンプ・コミックス159巻収録)より。一攫千金狙いだけでなく、意外と堅実に稼いでいる両さん。これだけで毎月100万円の収入を得ている

それでは次のページから、両さんが莫大な生前贈与を受ける騒動をお楽しみください!!