「イケメンだからって、投げ銭してもらえるわけではない」 

──TikTok LIVEでは、どんな人が配信をしているのでしょうか? 

最近では様々なジャンルの人が配信をしています。サラリーマンや、主婦やシングルマザー、夜職、アイドル、アーティストなど。田村淳さんやメンタリストDaiGoさんなど、芸能人や有名人の方々も配信していますし、幅広いジャンルの人が配信している印象です。

一方で一般のライバーには意外に甘くなくて、イケメンだからといって、視聴者が投げ銭してくれるわけではない。ホストとか、モデル級のインフルエンサーとかも配信しているので、イケメンはたくさんいるんですよ。

大事なのは、やっぱりトーク力なんですよね。ライブ配信は画面越しに行なわれるので、リスナーは視覚と聴覚を使うわけですが、見た目に関しては、やはり飽きが生じるというか。No.1ライバーも、もちろんイケメンではあるんですけど、やっぱりトークが面白かったり、他配信者とのコラボレーションが魅力的だったりする。ライバーには、見た目以上にそういうスキルが必要なんです。

きゃべつ氏のTikTokアカウント
きゃべつ氏のTikTokアカウント

──スマホに向かって話すだけで大金が入るなら、正直ラクな商売に見えてしまいます。人気を維持するコツはありますか? 

ラクじゃないですよ(笑)。人気を維持するコツは、とにかくちゃんと継続すること。あと、配信時間をしっかり確保することですね。それこそ、トップライバーと呼ばれる人たちは毎月平均100時間以上も配信しているんです。僕はだいたい月200時間に届かないぐらいなので、トップライバーよりも2倍近く配信しています。1日5~6時間配信しているので、けっこう大変です(笑)。

──では、きゃべつさんの1日のスケジュールを教えてください。

朝はだいたい7時前後に起きます。実は僕、配信者としてだけでなく、1500人くらい所属している配信事務所や配信関連のSNSマニュアルマーケティングの会社も経営しているんです。まずはそちらの業務連絡を確認して、それがひととおり終わったら、ウォーキングの配信を行ないます。顔出しせず足元だけを映して、歩きながら「今日も歩いています」「今日も暑いよ」みたいな。

その後、11時から会社に行き、ミーティングまで2~3時間ほど配信します。そこから夕方〜夜まで仕事をし、その日のスケジュールがすべて終わったら、また寝るまで配信する、という流れです。