目薬がドバドバ出てしまう人必見!確実に一滴出す裏ワザ
目の中に一度に入る目薬の量は1滴でも十分であるため、1回の点眼でさす目薬の量は1回1滴で足ります。逆に、1回2滴以上使ってしまうと、副作用が強く出てしまう場合もあります。
例えば、緑内障の目薬の中には、β遮断薬という成分が含まれている目薬が存在します。目薬や涙は鼻涙管(目と鼻の通り道)を通って、鼻にある粘膜から吸収されて全身に回ります。
そのため、余分な目薬の成分はこの鼻涙管を通り、全身に回ってしまいます。β遮断薬は、喘息や心不全を悪化させる可能性があり、これらの疾患を持つ人は注意が必要です。また、目の表面を覆っている涙の構造を壊してしまい、ドライアイのため目薬を使っているにもかかわらず、逆に目の表面に傷がついてしまうことがあります。
しかし、ボトルの腹を押すと目薬が何滴も出てしまい、副作用が出てしまったり、想定よりも早く目薬がなくなってしまったりすることがあります。そこで、目薬を一滴だけ出す方法として、目薬のボトルの底を押す方法を動画で紹介します。
Xを見ている方はご存知だと思いますが、目薬の底を押せば目薬は1滴がゆっくり出てきます。未だに外来で伝えると、「そんなの聞いたことない」という患者さんは結構います。啓発活動はリアルでこそ必要なようです。 pic.twitter.com/p8nMvd4JjV
— ドクターK@眼科医パパ (@doctorK1991) March 15, 2024
動画では2つの持ち方を紹介しています。
1つ目が、親指と中指でボトルの腹を持ち、人差し指で底を押す方法です。これはある程度の力が必要になりますが、自分に使う場合にはこの持ち方が良いでしょう。
2つ目に紹介している持ち方は、自分以外の人や動物に目薬を使う場合の持ち方です。これは底を親指で押しているので、さす人の負担を減らす目的で紹介しています。
ただし、この持ち方はすべての目薬で使えるわけではありません。病院で処方される目薬のほとんどはこの持ち方で問題なく使えますが、中にはこの持ち方ではうまく目薬をさせない場合があります。その際には、目薬のボトルの腹の部分を優しくつまむ、通常の持ち方をする必要があります。