「起訴されれば実名報道の可能性もありえます」
「犯行は内田被告が主導し、内田被告の指示に従って行動していた面が見受けられるものの、自身の判断で積極的に被害者へ暴行を加えるなどしている」と旭川家庭裁判所はA子に対し刑事処分相当として検察官送致を決定した。
この事件は内田被告がラーメンを食べる様子を撮影した写真を、被害者が自分のSNSに転載したことが発端となった。社会部記者が語る。
「転載に気付いた内田被告が被害者から電子マネーで10万円を脅し取ろうとしましたが、うまく受け取れず呼び出しました。A子と16歳の男女も含めた4人で車に被害者を監禁しわいせつ行為や暴行を加えた後、神居大橋付近まで連れて行きました。
被害者を橋の欄干に全裸で座らせて『死ね、落ちろ』などの罵詈雑言を浴びせたのち約10メートル下の石狩川に転落させ溺死させています。今後、起訴されることになれば刑事裁判を受けることになります。改正少年法により特定の犯罪で起訴されれば実名報道の可能性もありえます」
内田被告のSNSにたびたびA子は登場し、舎弟とされていたが、もともとA子は地元では有名なトラブルメーカーだった。中学時代の同級生はこう証言する。
「中学時代に私のグループに彼女が入ってきたせいでみんなから無視されたことがあったので、もう関わりたくないと思っていました。A子ちゃんは当時からめちゃくちゃなことをしていましたから。教室に数人で立てこもって他の生徒を入れなかったり、先生に『死ね』と暴言を吐いたりして、学級崩壊というかそんな感じのことを引き起こしたりしていました。
半年前くらいにはファストフードでバイトしていましたが、そこでも無断欠勤が続き辞めたそうです。みんな関わりたくないから最近何やっていたとか知ってる人はいませんね」
家庭環境が複雑だったというA子は、シングルマザーの母親とアパートで暮らしていたがそこでもトラブルを起こしていたという。
「母親が飲食店とコンビニで掛け持ちで働いていたので目が行き届かなかったというのはあると思いますが、A子ちゃんは高校生の頃、そのアパートの空き部屋に勝手に入り込んで男女の仲間で集まって酒盛りをして騒ぎになったこともありました。
それだけでなく、A子ちゃん家で遊んでいた友達がA子ちゃんとケンカになったことがあったのですが、その時、台所から包丁を持ち出して向けられたと言っていました」