父親は母の日と比べて格差を感じている
父の日は諸説あるが、アメリカから始まったものと言われていて、ある女性が「母の日のように、父に感謝を伝える父の日をつくってほしい」と牧師協会に嘆願したのが記念日となるきっかけとなったようだ。日本に入ってきたのは1950年代で、定着したのは1980年代頃。すでに母の日は1950年代には定着していたようで、歴史の面でも差を感じる。
LINEヤフー株式会社のサービス「LINEギフト」が2023年に公開した、父の日に関する意識調査(※1)でも母の日との格差を感じるとの結果が出ている。
「母の日と父の日との格差を感じるか?」という質問に対して、約9割(※2)の父親が格差を感じると回答。さらに「今年の父の日を楽しみにしているか?」という質問に対して、約7割(※3)の父親が楽しみにしていると回答し、なんとも切ない結果だ。
周りの同僚にもヒアリングしてみた。
5歳の娘を持つ30代の男性同僚は「去年はTシャツをくれてすごくうれしくて、出かけるたびに着ています! 今年は幼稚園で何か作ったものをくれるようで、楽しみです!」とウキウキしていたが、25歳の息子を持つ、50代の男性同僚は「父の日か……。小学生くらいまではなんかくれていたような……。たぶん今年も何もないですね」
21歳の娘を持つ、40代の男性同僚も「妻とは毎年、母の日に食事したり、買い物に行ったり楽しそうにしていますね。私にはなぜか隔年でプレゼントしてくれます。なぜ隔年なのか……聞いてみたいけど、聞けません(笑)」
このように周りの声を聞いてみても、母の日に比べて父の日の印象が薄く、格差があるように感じた。
※1 LINEギフトのLINE公式アカウントにて、全国45歳以上の父の日ギフトをもらったことがある男性779人(お父さん)、20〜39歳の男女960人(子ども)を対象に、父の日に関するアンケートを実施
※2「格差を感じる」「やや感じる」「どちらかといえば感じる」の合計
※3「楽しみにしている」「やや楽しみにしている」「どちらかといえば楽しみにしている」の合計