大麻はSNSを用いて入手された

「社会的に違法薬物が手に入りやすい状況にあるが、改めて違法薬物の危険性を生徒に伝えていきたい」

4月25日、大麻を吸引した生徒3人の処分を明らかにした北星学園余市高の今堀浩校長は地元メディアの取材にこうコメントした。余市町内の海岸で複数回にわたって大麻を吸引した3人は『気を紛らわせるためだった』と事実を認めており、4月24日に同校は余市警察署に連絡をしている。事の発覚について学校関係者が内情を明かす。

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「昨年5月から9月ごろにかけて2年生の男子2人と女子1人で町内の海岸などで大麻を吸っていました。そのことを知った生徒が教員に相談をしたことで発覚しました。

余市町はほぼ全域が海岸に接していて、人気がない海岸はいくらでもあります。また余市高の多くの生徒は寮生活なので寮で吸うわけにもいきません。誰にも見つからないよう吸うには海岸が最適だったのかもしれません」

大麻はSNSを用いて入手され、吸引していた3人の中には寮生活をおくっていた生徒もいたという。学校関係者が続ける。

「3人はわかりやすい不良というタイプの生徒ではありませんでした。報道では3名の退学処分となっていますが、他にもう一名謹慎処分になっています。

この一名については3名が大麻を吸引していることを知りながら学校側に報告せず『うちの父親も大麻を用意できるぞ』などと言っていたことが問題視されて謹慎処分になりました。ただ謹慎になった生徒の父親は本当に大麻を準備できる環境でもなく、生徒が虚言で周囲から注目を浴びたかっただけの可能性が高い」

北星学園余市高校(SNSより)
北星学園余市高校(SNSより)