特殊な掲示板で同志を募って混浴施設へ繰り出すグループも

Xに宿泊したことのある自称ワニのゴンゾウさん(51)は言う。

「我々のようなワニと“見られたがりの女性”が集う某掲示板があって、そこで露出狂の女性がよく『〇月△日、××の混浴野天風呂に行きます』と投稿をしてくれるんです。ワニはその予告を見て狙い撃ちでその温泉に行くんです。『見られたい人がいるなら見に行こう』という感じです。

特殊癖の輩たちが集う某掲示板。暗にワニへの予告を行なう書き込みも
特殊癖の輩たちが集う某掲示板。暗にワニへの予告を行なう書き込みも

日ごろからワニに見られることを楽しむアイコさん(50)もこう話す

「ワニがこちらを見てるときの目線がたまらないんです(笑)。掲示板で一緒に混浴温泉に行ってくれるワニを募集することもあります。これまでも栃木だけでなく長野や群馬、福島などさまざまな混浴温泉に行ってきました。

ただ、最近は時代の流れか全裸で入れる温泉が減ってきてタオルを巻かないといけないところがほとんどですね。Aの近くの川沿いの野天風呂も20年前までは全裸OKだったのですが……」

ただし、ワニにも守るべき一定のルールがあるとゴンゾウさんは強調する。

「家族連れや一般の人がいたらワニ行為はストップしています。もちろん女性専用スペースに行くことはありませんし、そこを覗くような行為もしません!

ワニにしろ露出狂にしろ、ルールの中で目線の応酬を楽しむもの。相手の男性が自分のパートナーの女性をロックオンしたときのあの目は……なかなかいいものですよ」

A付近に流れる一級河川(撮影/集英社オンライン)
A付近に流れる一級河川(撮影/集英社オンライン)
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そうは言っても、そんな変態たちが出没する時点で、温泉施設としては迷惑この上ないだろう。周辺で飲食店と土産物店を営む男性は肩を落とす。

「この川沿いにはA以外にも野天風呂を持つ温泉旅館や日帰り温泉施設がいくつもありました。でも一部の迷惑客が撮影しちゃったり、変なことをする男女のお客さんが多くて。それで日帰り野天風呂だけを開いてたところは閉鎖してしまいました。今回の件でAだけでなく、ほかの宿も日帰り入浴を完全にやめてしまったら残念です」

温泉は湯に浸かって心身を癒すもの。決して人の体を見に行く場所ではないのだ。

※「集英社オンライン」では、今回の“事件”について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
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取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班