NewsPicksのYouTubeチャンネルの登録者は、2022年5月には51万人を突破。NewsPicksのエコシステムとして機能していることがうかがえる。そして、そこにアップロードされているのは、NewsPicks Studiosが制作した番組のダイジェストがほとんどだ。

動画で新規会員を獲得。NewsPicks Studios「異色のビジネスモデル」_3

しかし、NewsPicks Studiosの取り組みはこれだけに止まらない。なんと、YouTubeオリジナルの番組を制作するため、新たにディレクターを募集しているのだ。なぜ、これほどまでにYouTubeに注力するのか? 金泉氏は、特にコロナ禍以降に浮き彫りになった、あるニーズに応えるためだという。

「YouTubeの動画も玉石混交で、中には情報の信憑性が疑わしいものもあり、その認識はYouTubeを視聴する人たちの間にも広まりつつあります。そうすると、望まれるのはメディアとして認知され、そこが発信するより確かな情報です。このニーズは今後さらに高まるでしょう」

現在、NewsPicksだけでなくテレビ局もYouTubeチャンネルに参入している。その中でも、特にニュースなどを中心に配信するチャンネルは登録者を着実に伸ばしている。金泉氏が指摘するニーズは、映像メディアにとって新たなチャンスになるかもしれない。