初心者がしがちな雪山絶対NG行為は「素手スマホ」
白い峰々の美しさ、冬にしか見られない深い色の青空など、この季節にしか出会えない雪山の絶景。アウトドアブームの影響もあって登山を楽しむ人が増えた中で、「雪山登山に挑戦してみたい!」という山好きの方も多いだろう。
しかし「雪山は、夏場などの登山より気をつけるべき点が多い」と、登山ガイドの上田洋平氏はいう。
「まず初心者でよく見るのは"素手スマホ"。これは雪山で一番起こりやすく、気をつけなくてはならない危険の一つ『凍傷』の原因になります。
雪山では、薄手のインナーグローブの上に厚手のアウターグローブをつけますが、このインナーグローブは絶対に外してはいけません。スマホ対応のインナーグローブを用意するか、タッチペンを使うのがおすすめです」
もう一つ要注意すべきことが、アウターグローブを地面に置くことだという。
「外したアウターグローブを地面に置いてしまう人も多いです。しかし、突風が吹く雪山では飛ばされてしまう可能性が高いので、必ずリーシュコードという紐で手首につなぐか、ポケットに入れるようにしましょう」
さらに、アウターグローブの替えを用意することも重要だ。雪山登山用のグローブは1組2万円ほどするが、その金額よりもアウターグローブなしで登山するリスクのほうがはるかに大きい。
「自分の指と2万円の価値を天秤にかけてみてください。ほとんどの人は指が大事ではないでしょうか」