名誉会長は池田氏で「打ち止め」
池田氏が亡くなったことで、今後、創価学会が大きく形を変えるということは考えられないのだろうか。
「考えられないというか、そうなってしまわないようにこの十数年そういう準備をしてきたわけです。池田先生もそれを望まれていたわけです。さまざまな関係の機関がそれぞれ準備をしてきていますし、だから何か大きく変わるなんてことがあったとすれば池田先生のご意思に反するとみんな思っているでしょう」
となると、ポスト池田大作は不在と考えてよいのか。
「そもそもそういう人を作らないんですよ。元来教祖主義じゃないというか、我々はあくまで日蓮の信仰をしているのであって。その時の会長が時代に合わせて学会を変えてしまったり、その人の感情や性格や能力で形が変わるというのはあってはならないことなので」
宗教指導者は「三代」まで、名誉会長も池田氏で「打ち止め」のようだ。では、後継者問題も存在しないという“非カリスマ”の個人資産、血縁者たちには何が受け継がれるのか。部外者には気になる下世話な問題も含め、後編でさらに聞いてみた。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班