「大混浴フィーバー!!の巻」(ジャンプ・コミックス128巻収録)

今回は、葛飾署の面々が温泉旅行にでかけるお話をお届けする。

旅行、特に温泉への旅行は、秋の代表的な楽しみのひとつだ。すごしやすい気候や紅葉を楽しみながらゆっくりと湯につかってリラックス&デトックスするのは、実によいもの。

本作での両さんは、混浴によるハーレム状態を妄想しているが、そんな煩悩はお湯で流して、身も心も清らかになった方がよいだろう。

さて、日本には数多くの温泉地があり、環境庁によればその数は3000以上。

なぜなら、日本の周囲に地球の表面を覆うプレートと呼ぶ大きな岩盤が集まっており、世界有数の火山大国だからだ。火山は自然災害をもたらす一方で、清浄な水や美しい風景などの恩恵を与えてくれもする。温泉もそのひとつなのだ。

日本の温泉の多くは、地中のマグマの熱によって雨水が温められる「火山性温泉」だ。また、地中にしみこんだ雨水や化石海水などが地熱で温められて温泉となる「非火山性温泉」も点在している。新潟県・松之山温泉や兵庫県・有馬温泉などが有名。

なお、本作中で葛飾署の「新人女性警察官」として登場している「舞台版の俳優さん」とは、1999年に公演された『こち亀』の舞台版を指している。本作が描かれた2001年には、この舞台版が再演されていたのだ。

よって本作で描かれているのは、秋本麗子役の大河内奈々子さん、アニメ版『こち亀』のオリジナルキャラクターでもある小野小町役の三浦理恵子さん、大原部長役の原金太郎さんのようだ。

それでは次のページから、両さんたちと一緒に秋の温泉旅行をお楽しみください!!