セ・パ格差の原因の一端はドラフト戦略にあり

巨人では不振だった岡本和真が調子を上げつつあるようだが、まだバットが遠回りして出てくる。わかりやすく言えば、構えた位置から約45度、バットが最短の角度でボールを捉えるのがいいスイングなのだが、ヒットが出なくなっていたここ最近は、バットがやや下がってから振りにいっている。そのぶん、ボール一個ぶんほど遅れてバットが出てくるから、捉えることができなくなっているのだ。

DeNAは宮崎敏郎あたりに期待したいところだが、最近の試合を見る限り、集中力そのものが落ちていて、低迷するチームを反映しているような印象を与える。もし佐々木朗の調子が良ければお手上げだろう。

パ・リーグを見渡すと、佐々木朗以外にも千賀滉大(ソフトバンク)、山本由伸(オリックス)、田中将大(楽天)と好投手ぞろいだ。

同じリーグにいい投手がいれば、その投手を打ち崩そうと打者が工夫し、打撃を磨く。それで打者が優位に立てば、今度はその打者を抑え込もうと投手もピッチングを高めていく。そうした相乗効果が今のパ・リーグにはある。

なぜ、パ・リーグとセ・リーグで、こんなにも差がついてしまったのか。それはドラフト戦略にも原因の一端があるのではないか。

セ・リーグは比較的まとまった、言い換えれば粗さの少ない選手を獲る傾向があるように思える。投手で言うなら160キロは期待出来ないが、変化球の精度はそこそこ高く、大崩れしないタイプ……無難と言ったら失礼かも知れないが、こうした傾向が変わらない限り、当分、パ・リーグ優位は変わらないだろう。


構成/木村公一 写真/共同通信社