年を経るごとに孤独感を増していった大地少年
大地少年の姉は、この地域では誰もが知る存在だったようだ。
「大ちゃんのお姉さんは昔から美人だったから下の世代にもよく知られた存在でした。大ちゃんもお姉さんに似て目鼻立ちがハッキリして顔は整ってたから、今ごろイケメンになってるかななんて思ったんですけど、まさかこんな形で名前を聞くとは思わず驚いてます」
中学時代に同じクラスだったという女性は、年を経るごとに孤独感を増していく大地少年の様子を見ていた。
「私は小学生のときは同じクラスになったことがなかったので関わりが少なかったんですけど、中学3年生ではクラスが一緒でした。小学生のころから自分からは全然発言しない子で、それでも小学校では友達が話しかけてくれてたようですが、中学になると話しかける人も少なくなり、休み時間も基本的に1人でぼーっとしたり、本を読んだり寝たりしていたと思います。ずっとおとなしくて、誰かとワイワイしてるところは見たことがなかったです」
人とコミュニケーションをとるのが苦手で、静かに過ごすことが多かった大地少年。都心で暮らす姉は弟の25歳の誕生日に姉弟ではしゃぐ幼少期の様子をおさめた写真を、自分のSNSにアップし、祝っていた。猫を愛する心優しい青年に成長した弟と、亡くなった植木さんの間に何があったのか。県警の捜査の進展が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班