どうしてきいちゃん(弘輝)が殺されなきゃいけなかったんだろう
弘輝さんは怒鳴り声をあげて激昂するようなタイプではなく、また、昭仁容疑者も粗暴なところはなくどちらかといえばおとなしかったという。
「弘輝は性格上、(注意するときも)冗談半分じゃないですけど、スキンシップを図りながら『ちゃんとやってくれよー』っていうタイプだったと思います。愛情は絶対持ってます。気前がいいというか、彼のことを身近に知る人間として、そういうような怨みを買う人間ではなかったと思ってます。
昭仁についても悪い印象はなかったので、疑いながらもどこかで『昭仁じゃないでしょ』とも思ってました。弘輝の母親が見に来たときに昭仁がいなかったのは間違いない証拠なんで、逮捕のニュースを見て『やっぱりな』と思ってしまいました」
第一発見者が母親で、相当なショックを受けているのは間違いない。
「弘輝は昭仁と交代すると真っ直ぐ家に帰るんで、毎日午後5〜6時には帰ってるんですよ。遊ぶこともないし、子どももいるし、すごい真面目なんです。だから奥さんが弘輝が帰ってこないし連絡つかないから、すぐに母親に連絡したと思うんです。(第一発見者が)子どもじゃなかったことだけが、救いである気がします」
仲のよい従兄弟が惨殺され、犯人として親族が逮捕されるという衝撃の結末を、男性は容易に受け止めきれずにいる。
「昨日も現場に来たんですけど、規制線を張られて入れなくて、大通りのところから手は合わせました。今日、改めて手を合わせて、どうしてきいちゃん(弘輝)が殺されなきゃいけなかったんだろうという悔しさが一番ですね。僕の母も兄弟もずっと『なんできいちゃんなんだろうね』ってずっとそんな感じだったんで。うちの母なんかはずっと息子のように可愛がってたんで今も気が動転しています」
スープ仕込みの現場でどんなやりとりがあったのか。激しい抵抗の痕を残した弘輝さんは腹や背中をメッタ刺しされて失血死し、血まみれの床には凶器とみられる包丁が転がっていたという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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