異例の会見…集まった報道陣300人はいっさい忖度なし
7日14時より都内ホテルで開かれた会見には約300人の報道陣が集まり、事前に整理券が配られた。準備されたワイヤレスマイクは10本、質疑応答では挙手した記者に対し、東山新社長、ジュリー氏、井ノ原快彦が真摯に答え続け、会見は4時間を超えた。長年ジャニーズを取材してきた芸能記者は話す。
「質問の数や内容に制限がなく、普段は禁止されていた動画配信も許された。付け焼刃の知識で来た記者や、的外れな質問をする記者にもしっかりと対応し、ジャニーズ事務所がここまで何でもありの会見を開いたのは異例中の異例でした。これまで創業者一族のジャニー氏、メリー氏はもちろん、ジュリー氏もメディアの前に出ててくることは一切なく今回が初。それだけ、性加害問題を重く受け止めての会見だったのでしょう。逆にいうなら、BBCが報じ、国連までが動き、そこで初めて事の重大さに気づいた。ただそれは、事務所だけでなく我々メディアも同じ。芸能界のなかでジャニー氏の件は『ウワサ』としては皆きいていたが『触れない』『触れてはいけない』という空気があった。それは我々も反省しないといけない」
会見中、何度も被害者に謝罪の言葉を発したジュリー氏は初めから声を震わせていたが、ついに涙を流したのは、ファンにどう説明、謝罪をするかの説明を求められたときだった。
「いろいろなことが起きているなかで、全く変わらず私どものタレントを応援してくださっているファンの皆様には、本当に感謝の気持ちしかございません。ご理解いただきたいのは、みんながそういうことがあってスターになっているわけではなく、一人一人のタレントが本当に努力してそれぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは失望も誤解もしていただきたくないです。安心して応援してやっていただきたいです」
そう話したジュリー氏の手は震え、ハンカチで目頭をおさえていた。