この映画で描いているのは、私たちのすぐそばで起きていること。無関心を関心に変える映画になれれば。

女子高生サーリャの目を通して描く、日本のクルド人難民の現実『マイスモールランド』【川和田恵真監督×嵐莉菜さんインタビュー】_s

──それではラスト、在住移民の状況を知らない観客の方に、この映画を通して伝わればいいなという言葉を頂けますか?

「私もこの作品と出会うまで、クルド人の状況を全然知らなかったし、そういう方も多いと思います。テーマはシリアスですが、完成した作品は青春ドラマの要素もあり、色々な感情になれる作品です。ルーツや性別、年齢に関係なく、ぞれぞれ経験したことがある壁のようなものがこの作品の中に描かれています。ひとりでもたくさんの方に見ていただけると嬉しいです」

川和田「この映画で描いていることは、私たちのすぐそばで起きていること。それをこの映画を通して知っていただけると嬉しいなと思います。現在進行形で、このような状況の人がいるということ。そのことに対して、無関心でいることが、私たちがこういう社会を作ってしまっていると思います。無関心を関心に変えていける映画になったらいいな。一人でも多くの人に見てもらえるように、そして自分事としてとらえてもらえれば嬉しいです。家族や青春の時間を描いていますので、敷居が高いものをと思わず見て欲しいです」

マイスモールランド

女子高生サーリャの目を通して描く、日本のクルド人難民の現実『マイスモールランド』【川和田恵真監督×嵐莉菜さんインタビュー】_t

埼玉県に、2000人ほどのクルド人のコミュニティが存在する。国家を持たない世界最大の民族と呼ばれるクルド人が日本で難民認定された例は今のところないに等しい。埼玉に住む17歳のクルド人サーリャも、難民申請が不認定となったことから在留資格を失い、これまでの当たり前の生活が奪われてしまう。推薦で行けるはずだった大学進学が危うくなり、父は入管の施設に収容されてしまう。彼女が日本に居たいと望むことは“罪”なのか?

脚本・監督:川和田恵真
出演:嵐莉菜、奥平⼤兼、平泉成、藤井隆、池脇千鶴、アラシ・カーフィザデー リリ・カーフィザデー リオン・カーフィザデー、韓英恵、サヘル・ローズほか
2022年製作/114分/G/日本

企画:分福 制作プロダクション:AOI Pro. 共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

製作:「マイスモールランド」製作委員会
配給:バンダイナムコアーツ

東京・新宿ピカデリーほか全国ロードショー中

『マイスモールランド』公式サイト

©︎2022「マイスモールランド」製作委員会
撮影/菅原有希子


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