世の中に才能のない人はいません

「じゃあ、とりたてて何も才能のない私は、どうすればいいの?」

不安に思う方も多いでしょう。大丈夫。夢がある限り、それは必ず、形になります。あなたの夢は、なんですか? 人には〝向き・不向き〟がありますから、好きな仕事だからといって、誰でもできるとは限りません。○○ちゃんみたいになりたい、とモデルを目指しても、三頭身の人には無理。諦めも肝心です。

そこで必要なのが、理性です。

自分は何が得意なのかを突き止め、自分に向いている仕事を見極めるのです。学校時代の成績を見れば、自分が文科系、理科系、体育会系、何に向いているか、おおよそのことはわかるでしょう。自分を客観的に眺めてみれば、自分の知能程度や肉体的素質、趣味嗜好や性格もわかるはず。ふだんの生活の中での得意・不得意を考えれば、おのずと自分自身の適性はわかるはずです。

そうやって冷静に自分というものを知り、その上で、将来について考えるべきなのです。そして自分の仕事はこれ、と決めたら、あとは頑張るだけ。

例えば「芸能人になりたい!」という夢も、冷静に自分にできることを模索した結果、ヘア&メイクアップ・アーティストやスタイリスト、ファッション・デザイナーやマネージャー、ディレクターなど、目標をシフトして頑張り、成功を収めている人が、たくさんいます。

冷静になってから手にした「夢」は、単なる「夢」ではなく、「理想」に変わります。

そして、「理想」を掲げて着々と生活していけば、やがて「理想」は「現実」のものとなります。きちんと自分というものをわきまえてから抱いた夢は、いつか必ず実現するのです。