広い画面・5G・防水対応。仕事の効率アップも間違いなし!

Pixel Foldは折りたたむ本体の内側に7.6インチの有機ELディスプレイを搭載しています。6対5という正方形に近いアスペクト比は、筆者は初めて開いたとき、「大きい」というよりも「広々としている」と感じました。

ワイドな画面はYouTubeやNetflixなどの動画コンテンツ、あるいは本体のカメラで撮影した動画や写真をゆったりと見るエンタメ用途に最適です。でも、実際の魅力はそれだけでなく、実は仕事にも便利な使い方ができます。

約25万円の高級スマートフォン「Google Pixel Fold」レビュー。Google初の大型折りたたみディスプレイには、どんなメリットがあるのか? 3週間使ってわかったこと_2
内側7.6インチのディスプレイに写真を表示。アスペクト比6対5の画面は広々としていてインパクトがある

ホーム画面の下側を指でつかみながら、上に向かってスワイプすると画面を「分割」表示にするためのアイコンが現れます。これをタップすると、たとえば「Googleマップ」と「Gmail」のように画面を2つに分割して同時に動かす「マルチタスク」を行えます。

約25万円の高級スマートフォン「Google Pixel Fold」レビュー。Google初の大型折りたたみディスプレイには、どんなメリットがあるのか? 3週間使ってわかったこと_2
ホーム画面を上にスワイプすると表示される「分割」アイコンをタップ。その後、同時に使いたい2つのアプリを選択する

「マップで調べた待ち合わせ場所の住所を、メールで同僚に送る」といった作業はもちろん、カメラで撮影した周辺の写真を、画面を分割した状態で「フォト」アプリからGmailにドラッグ&ドロップで貼り付けて送る、といった操作も簡単に行えます。

Pixel FoldはGoogle純正の高性能な「Tensor G2」チップを内蔵しているので、2画面分割モードでのマルチタスク処理がとてもスムーズです。

またPixel FoldにはBluetooth対応のキーボードやマウス、トラックパッドなども接続可能です。7.6インチのディスプレイはメールを書いたり、ビデオ通話をしたりするにも快適な広さです。

そしてPixel Foldは5G通信でインターネットに「常時接続」しているデバイスなので、出張や普段のリモートワークにも大きな戦力になります。店頭ではなかなかBluetooth機器の接続までは試せないと思いますが、ぜひWebブラウザやメール、ドキュメントエディタ系のアプリを起ち上げて、文字の読みやすさなどを確かめてみてください。

約25万円の高級スマートフォン「Google Pixel Fold」レビュー。Google初の大型折りたたみディスプレイには、どんなメリットがあるのか? 3週間使ってわかったこと_2
Bluetoothに対応するワイヤレスキーボードをペアリング。Pixel Foldがリモートワークなどにもより快適に使えるようになる

今年Googleが発売した純正デバイスとして、Tensor G2チップ内蔵の11インチのAndroidタブレット「Google Pixel Tablet」があります。

Bluetooth機器をつないで、さらに画面を分割表示にしながらモバイルPCに変わるようなマルチタスクをサクサクとこなせる部分は一緒ですが、Pixel Tabletにはセルラー通信機能がないため、いつでもどこでもインターネットに接続できるPixel Foldに機動力の面でやや劣ります。

極めつけは、Pixel FoldはIPX8に相当する高い防水機能を備えているので、防水対応のキーボードやスタンドを見つけることができれば、バスルームでも仕事ができてしまいます(お風呂の時間ぐらい、仕事を忘れてゆっくり過ごしたい方には関係のない話ですが……)。一般的なモバイルPCとはひと味違う使い方ができそうなPixel Foldのこうした「可能性」には、要注目です。