もはや「落ち目の立憲より、れいわ」も? 
各地で進む“脱・立憲”

立憲では、内部で声をあげるだけでなく、党を見限って出ていく動きも目立ち始めた。
6月15日には松原仁氏が、希望していた東京26区からの出馬を認められなかったとして離党。もともと保守的な立ち位置で知られ、維新の議員らとの勉強会にも参加していたことから、いずれ維新入りするのでは、とささやかれている。
全国紙政治部記者は、松原氏の離党は“離党ドミノ”の引き金になるかもしれないとみる。

立憲民主党の判断は?(泉ケンタ事務所facebookより)
立憲民主党の判断は?(泉ケンタ事務所facebookより)

「今回、解散が見送られ、衆院選までに時間的余裕ができたことで、離党者は増加するのではとみられています。党内では、松原氏に近い保守系議員らの名前が『離党予備軍』として取りざたされています」

すでに地方では、立憲を離党する流れが加速しつつある。

「たとえば岐阜県では、立憲公認での衆院選出馬をめざしていた元職が離党。次期衆院選では、れいわ新選組からの出馬を模索しています。
小選挙区でなかなか勝てない候補者にとって、比例復活できそうな政党かどうかは重要。両党が比例で獲得できそうな議席数や、小選挙区で勝てなかった者同士の惜敗率争いを総合的に考え、落ち目の立憲よりも、れいわのほうが復活の可能性が高いと踏んだのでしょう」(前出の全国紙政治部記者)