薬の種類によっては腎臓にダメージを与えてしまう

薬はリスク。
これは医者の間で非常に有名な言葉です。
薬は使い方によっては重大な副作用を引き起こしてしまう場合があります。
そしてその際、特にダメージが受けやすいのが腎臓です。

薬局に売られていて、普段から身近にある薬でも用法や用量を守らないと、腎臓にダメージが残ってしまい、最悪の場合、透析を余儀なくされることもあります。

では、なぜ薬が腎臓に特に悪さをしやすいのでしょうか?
これは体の中の排泄経路に関係しています。
薬も食べ物や飲み物と同じように体の中で効能を発揮した後、代謝され体の外に出されます。その排泄される場所でもっとも多いのが腎臓です。要するにおしっことして体の外に出すのが腎臓の役目なのです。
中には肝臓に含まれる胆汁によって排泄されるものがありますが、基本的には腎臓が多くの薬を排泄しているのです。

なので、使い方を守らないと、排泄されずに腎臓に薬が残ってしまい、ダメージを受けるということに。

また、腎臓の機能が落ちている人が、普通の人と同じ量の薬を飲むと代謝されず、過剰に効果が発揮されてしまいます。
そのため病院では、薬の種類によりますが、腎臓の機能が落ちている人にはどれくらい薬の量を減らすとちょうど効くのか、計算のうえ処方されています。

だからこそ健康診断を受けておくことが大事なので、腎臓の数値はそこでチェックしておきましょう。

腎臓の数値はクレアチニン(Cr)で表示されています。男性で1.2mg/dl以下、女性で0.8mg/dl以下が正常値とされています。
上記以上の高い数値だったり、健康診断で腎臓の機能が低下していると言われたりしたら、初めて行くクリニックでは、腎臓の数値が悪いということを伝えておくようにするといいでしょう。

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