若い女性の成功が許せない“老害おじさん”たち

――「フェラーリ488Spider」は約4000万円。老害おじさんの嫉妬が爆発したと。

私はアンチコメントを言われ慣れているので放置してもよかったのですが、私個人というよりは、若い人、特に女性がYouTubeやSNSで高級車の購入を報告すると、すぐに「分不相応だ」とか「自分で買ってない!」と批判されることが多いことに気づいたのです。

だから、車界隈に向けての問題提起のために動画を公開しました。

「事故れ」フェラーリ購入の車系女性YouTuberになぜ批判が殺到したのか。若い女性の成功や“にわか”が許せない? 話題の“老害おじさん”の被害者がその悪質さを訴える_3

――若い女性の成功が許せない層が一定数いるんですね。

言い方が悪いのですが、「女性がそんなに稼げるわけがない」という昭和の価値観というか、時代が変わっているにもかかわらず、それに順応できなかった人たちなんだな、って思いますね。
特に車界隈は男性の年齢層が高めで若者が少ないからこそ、そういう価値観が残ってしまっているのだと思いますね。

――“おじさん”と決めつけて大丈夫?

私のチャンネルの視聴層の97%が男性、かつ年齢層で言えば45歳以上の方が75%、35歳以上が90%以上となるため、意図的に“おじさん”を使わせてもらいました。

「車界隈の多様性を認めてください!」ってタイトルにしたところで、そんな固そうな動画は誰も見ないから、「老害のおじさんへ」というインパクトのあるものにして、批判覚悟でなるべく広く発信したかったからです。

――車好きの中でも多様性の大事さが叫ばれているんですか?

「1台の車を何年も乗り続けるのが本当の車好きです」「リセール(売却)を気にする乗り方は本当の車好きじゃない」とか、車好きはかくあるべきという価値観を押しつけてくる人が多くて、それが本当に嫌だなと感じます。

確かに私は車にめちゃくちゃ詳しいわけでもないし、投稿している動画も「愛車フェラーリ488Spiderに乗ってバッティングセンターにきました」みたいな、車がメインになっていない日常系エンタメ動画も少なくありません。
でも車にお金と時間、手間を費やしている時点で車好きの行動には違いないし、それを他人が否定することはできないと思うんですよね。