最初は「絶対に使わない」と言われていた

――最初は通訳だったんですね。

もともと澤田さんの「ワンポイント英会話」の構想は「日本人の英語力が低いから、英語で声をかけてビックリした顔を撮りたい」というもので、リポーター役は白人女性を想定していたようです。
だから20人くらいの若い白人女性を集めてオーディションをして、私はその会場に通訳として入ったのです。

――そこで「ウィッキーさんのほうがいいのではないか」となったということ?

いえ、実は20人の白人女性全員に断られてしまったんです。番組概要を聞いた途端、みんな答えは「NO」でした。
当時、英会話教室の講師の時給は1時間2000円。だから3分のコーナーである「ワンポイント英会話」は1回の出演で500円くらいだと勘違いしたのかもしれない。
内心「私にしてくれたらいいのに」と願ってましたが、澤田さんには白人女性の起用に強いこだわりがあったから諦めてました。

かつての“朝の顔”ウィッキーさんは今?。白人女性起用のはずの『ズームイン!!朝!』に抜擢された衝撃のテスト撮影ハプニング「おばちゃんに“tax”を聞き間違えられ…」_3
今でも「ウィッキーさん!」と声をかけられる

――なのになぜウィッキーさんが起用された?

局の上層部から、とりあえず英会話コーナーが成立するかどうかの判断材料としてシミュレーション映像を出してくれと指示が出て、そこで澤田さんから「他に誰もいないから、とりあえずウィッキー、やってみてくれない? 絶対に使わないけど」ということで、王子駅前でシミュレーションを撮ったんです。