“絡み”の間にエキストラが考えていることとは?
さらに、AVならではの“あり得ないシチュエーション”の再現に華を添えるのもエキストラの重要な役目。
「例えば、特殊な能力を持つ人が時間を止めている間に女性にいたずらをしてしまう展開で、業界的には“9割が偽物”と言われているコメディシリーズで『時間停止』ものというジャンルがあります。私も授業参観編や健康診断編にエキストラで出演しましたが、どのポーズで静止するかが大事。長いことポーズを維持しなくてはいけないので、楽な姿勢を取るコツを覚えました。まぁ一番楽なのはただの直立なんですが(笑)」
その間、何を考えているかというと「なるべく無になるようにしている」と新城さん。
「文字通り時間が止まってるわけだから、思考停止を心がけてますね。考えるとしたら『早く時間終わらないかなー』くらい(笑)。
満員電車の痴漢作品では、すぐそこで行われている痴漢行為にまったく気づかない乗客という役割が欠かせません。
我関せずの素振りと、不自然にならない程度に電車の揺れを再現する動きをしながら20、30分の長尺を乗り切らなければいけないので、『今日は晩御飯、何しようかな』とか、わりと日常的なことを考えてますね」