SNSで大人気! 奥深いサメ映画の世界
林 ここはぜひ、サメ映画もアピールしたいところ。齊藤くんが頑張っています。
齊藤 サメ映画は、めちゃくちゃ人気ありますね。3~4年前に“35シャーク”と名付けてサメ映画35作品を集めた特集をやったんですが、ここ数年で50作品は超えました。また、近年はサメ以外のモンスターも続々映画に登場していてSNSでもバズっているのですが、直近だと『キラー・カブトガニ』(2021)という新作がイチオシですね。
特にサメ映画は知的風ハットさんなどのインフルエンサーの方の影響力も大きくて、Twitter界隈とのクラスターと親和性も高いんですよね。だからバズると「おもしろそう」とつられて見てしまう。で、「アホだなあ」とかSNS上でワイワイ突っ込むという楽しみ方ですね。
あとはサメ映画の楽しみどころは発想ですよね。砂漠を泳ぐとかトイレからサメが出てくる、空からサメが降ってくるなど、次はこう来るか! というネタとしての楽しみが一番大きいのかなと思います。
林 これもまた映画の深みだと思うんですよね。バカバカしさをみんなで笑い合って、お金を払うというのも作法かなと。
宮嶋 『エクソシスト・シャーク』(2015)とか『ウィジャ・シャーク』(2020)シリーズとか、なんだかすごいですよね(笑)。やばいですね。ダジャレの世界でもありますね。
林 僕は、これこそがレンタル店が生んだ文化だと思っていて。送り手と受け手の駆け引きを楽しむためには、騙されたと言って怒るんじゃなくて笑うという文化、作法が、まずベースにないといけない。
ちょっと真面目な話をすると、レンタル店から配信になると、このジャンルがぐっと減りつつあります。でも、僕らはそこも作り上げられたらいいなと思っていて、そういう会社さんとも一緒に契約してやっているわけです。U-NEXTはかなり充実していると思いますね。最近だと『シン・タイタニック』とか、タイトルはしょうもない感じですけど、中身はそれなりの作品もあります。
君嶋 いや、中身もそうでもなかったですけど(笑)。