統一教会が日本で広まったきっかけと、自民党とカルト宗教が癒着していることの本質的な問題点とは。知っておきたい政教分離の基礎知識_2
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さて日本社会では、母親が重要です。父親の存在感があまりない。だから高天ヶ原の中心も女神なのです。キリスト教の出番があまりありません。それなのに、統一教会のようなカルトがなぜ入って来るのか。

まず、統一教会がカルトだと、気がつきません。キリスト教の基礎知識が足りないからですね。防波堤になるはずの、キリスト教の力が弱い。そして最後に、統一教会が政治と結びついたからです。

Q2統一教会のようなカルトが政治と関わるのは、
どこが問題なのですか。

政教分離の原則から言って、問題です。

それになお問題なのは、統一教会にはっきりとした政治目的があって、それが危険で、しかも隠されていることです。

だから、民主主義にとって、とても有害です。カルトと政治の危険な関係宗教団体は、資金を集めます。生産活動をしないで、寄附を集める。その集め方が度を越していて、相手を騙している場合、詐欺に近い。

ほんとの詐欺なら、少なくともリーダーには、詐欺をしているという自覚があります。カルトの場合、大部分のメンバーには詐欺だという自覚がないかもしれない。むしろ、いいことをしていると思っているかもしれない。

それで歯止めがないから、詐欺よりもっと悪質だとも言えるのです。

そうやって集めたお金を政治家に渡します。自由に使ってください。選挙のときにも手伝います。秘書とか、事務所の電話番とか、ふだんのお手伝いもします。それはつまり、病原性の強いウイルスが蔓延するのを、見て見ぬふりをしてください、ということです。

統一教会には、その先の計画もあります。政権政党に喰い込み、政治家を教育し、信者の議員、シンパの議員を増やして、政治的影響力を強めよう。そうやって日本の政治を左右し、地上に神の王国を実現しよう。それが、統一教会の信仰の内容なのです。

議員のなかには何人か、うかうかと「政策協定」にサインしたひとがいました。危険このうえない。

政治家がそういう手口にひっかかってしまうのはなぜなのか。まず、宗教についての基礎知識がなさすぎます。そして、民主主義についての理解がなさすぎます。

民主主義の基本は、アメリカン・デモクラシーです。アメリカン・デモクラシーの基本は、宗教と政治の関係にあります。「政教分離」ですね。

政教分離は、名前だけならみんな知っています。でもなかみがわかっていません。