写メ日記は時間外労働である

ではそもそも、風俗嬢本人たちは「写メ日記」をどんな気持ちで取り組んでいるのか、彼女たちの本音を聞いた。複数店の派遣型風俗店に在籍する百合香さん(28歳)は言う。

「店からは“毎月1回は必ず『写メ日記』書いて”と言われたり、送迎の最中にも“書いてくださいねー”と言われたりもします。厳しい店になると“1日1本は必ず書いて”と強制されることもあるんですけど、ハッキリ言って書くのは超絶面倒くさいです(笑)」

「さらば青春の光」が無許可で動画配信し炎上した風俗嬢の「写メ日記」とは? 嬢にとって、それは「勤怠記録」であり「集客の重要なツール」だった《写メ日記の舞台裏》_1
店舗スタッフとのLINEでのやり取り。このように「写メ日記」を書くように催促されるのだとか
※百合香さんに許可を得て掲載しています

百合香さんが「面倒くさい」というのには理由がある。

「私たちが売ってるのは自分の時間だと思ってて、お客に買われた時間はその分だけサービスを頑張るけど、終わった後にお礼文を書いたり、ましてや日常のことを書くなんて時間外労働じゃんって思います…。

でも、『写メ日記』を書くことで本指(再び指名されること)してくれる場合もあるから最低限はやるって感じですね。他店では“1投稿につき500円出すから書いて”とプチボーナスが出る店もあるほどですよ」

「さらば青春の光」が無許可で動画配信し炎上した風俗嬢の「写メ日記」とは? 嬢にとって、それは「勤怠記録」であり「集客の重要なツール」だった《写メ日記の舞台裏》_2
「『写メ日記」はかなり面倒です」と打ち明ける百合香さん
「さらば青春の光」が無許可で動画配信し炎上した風俗嬢の「写メ日記」とは? 嬢にとって、それは「勤怠記録」であり「集客の重要なツール」だった《写メ日記の舞台裏》_3
百合子さんの写メ日記。お土産のお礼を書いたりしている

なんと「写メ日記」投稿にプチボーナスがつく店もあるとは驚きだ。その一方で、投稿しても一銭もボーナスが出ないにも関わらず集客に重要なツールだからと1日20投稿を常としているプロフェッショナルもいた。

都内の派遣型風俗店に勤務するアイコさん(38歳)は言う。