イヤフォンの「操作が覚えられない」問題が解決
本当のことを言うと、筆者は当初、イヤフォンの充電ケースにディスプレイが搭載されることの価値がよくわかっていませんでした。ところが、本製品を一度使ってみたら「もう充電ケースにディスプレイが付いていないイヤフォンに戻れない」と思うほど気に入りました。
冒頭にもお話ししたとおり、筆者は職業柄、普段から多くのワイヤレスイヤフォンに触れています。ところが、いまだに「ワイヤレスイヤフォンのリモコン操作」を覚えることが苦手です。
というのも、イヤフォンの内蔵リモコンは、本体のタップやスワイプなど「操作方法」が千差万別であるうえ、「左右のどちら側を何回タップすると曲送りになるか」といったことが製品によって全然違うのです(たとえば、現行AirPods Proの場合は、軸部分を2回押すことで「次に進む」)。
業界で決められた共通の規格やルールがないため、イヤフォンを買い換えるとなると、また操作方法をイチから覚え直さなくてはなりません。
専用のモバイルアプリを使ってイヤフォンをコントロールできる製品も数多くありますが、「スマホを取り出す→画面ロックを解除する→アプリを起動する」といった手順を毎度踏むことになり、かなり面倒です。
その点、Tour Pro 2はケースの液晶を見ながら、音量や曲送りのコントロールが“着実に”行えます。今のところ、この快適さに勝るものはありません。
なお、Tour Pro 2を細かく設定できるモバイルアプリ「JBL Headphones」は、iOS/Androidの両方に対応しています。現時点でMacやWindows版アプリは提供されていませんが、充電ケースで必要な設定がコントロールできるので、PCによるビデオ会議のときにも重宝するでしょう。